SEO対策とは?基本の対策方法と上位表示させるコツを紹介

また、SEO対策の必要性は感じてもSEO対策に高いハードルを感じてしまうのは、相応の時間と労力、専門的な知識が必要となることが目に見えるからでしょう。
そこで今回はSEO対策の基本知識から実施するメリット・デメリット、基本の4つの対策方法について解説していきます。
SEO対策の基本はこの記事でおさえて、より専門的な領域の施策は外部のプロにお任せするのも、中長期的な集客施策を成功させる上で重要な選択といえるでしょう。
SEO対策とは?
SEO対策とは、Googleなどの検索エンジンで自社ページ(サイト)を上位表示させるために行う対策のことを指します。SEO対策は主に以下の3つに分類できます。
- 内部対策
- 外部対策
- コンテンツ対策
いずれのSEO対策も自社ページを上位表示させる上で重要な要素であり、1つでも対策を怠ると特定キーワードにおいて上位表示が果たせなかったり、たとえ上位表示させることができてもGoogleの検索アルゴリズムの変化によって順位が落ちたりしてしまいます。
自社にSEOの専門的な知識を有する人材がいなければ外部のSEO会社に委託するなどして、SEO対策の一部または全てを外注することも成果を出す上で重要な施策となります。
内部対策
SEO対策の1つである内部対策は、Webページの内容をGoogleのクローラーに正しく認識してもらうためにサイト内の環境を最適化する施策を指します。
クローラーが自社ページに巡回するようにXMLサイトマップを送信したり、各ページをインデックスしやすいようにサイト階層を3階層以内にしたりする施策は内部対策に含まれます。
内部対策はSEO対策の中でも特に専門的な知識が必要とされる領域であり、「自社でコンテンツ対策は行うが、内部対策は外部のSEO会社に委託している」という企業・個人も少なくありません。
外部対策
外部対策はWebサイトの外部にサイト流入のための導線を設計する施策のことを指します。主に被リンク(自社ページのコンテンツを引用した代わりに表示される発リンク)をもらうために様々な施策を考え、第三者サイトや自社と関係の深い分野のサイトから被リンクをもらうことに注力します。
しかし、被リンク獲得はWebサイト内のコンテンツ拡充が済んでから取り組まれることも多く、優先順位が比較的低い施策ともいえます。
また、被リンクの取得状況は外的要因によって左右されることも多く、自社でコントロールしにくいのも事実です。はじめから外部対策の必要性を感じてサイト運営を行うことは重要ですが、優先度はそれほど高くないことを覚えておきましょう。
コンテンツ対策
コンテンツ対策は主にWebページ内に蓄積する記事コンテンツの作成となります。作成するページごとに特定キーワードにおける上位表示を狙ったコンテンツを盛り込む必要があり、適切なコンテンツを作成するためには「SEO対策キーワードの選定知識」と「Webライティングを習得したライター」が必要とされます。
コンテンツ対策も内部対策と同様にSEOの専門知識が必要となる領域のため、SEO会社に上位表示を狙うキーワードの選定から丸ごと委託するケースも多く、成果物をそのまま自社サイトのCMSに入稿してくれるSEO会社も少なくありません。
SEO対策のメリット
SEO対策のメリットは主に以下の通りです。
- 中長期的な集客チャネルとなる
- コンバージョンに結びつきやすい
- ブランディング効果が期待できる
企業や個人のWebサイトにSEO対策を実施することは単発的な広告とは異なり、中長期的な集客チャネルへとつながっていきます。なぜなら、自社サイトにアップする記事コンテンツをはじめ、Webサイトは半永久的に残り続けるものであるためです。
また、中長期的に集客効果が見込めるだけでなく、能動的な行動段階を意味する検索行動を経たユーザーが安定的にサイト流入するため、流入先のページでコンバージョンする確率がWeb広告に比べて高くなります。
中長期的な集客チャネルとなる
SEO対策のコンテンツ対策では、検索ユーザーの検索クエリ(実際に検索されるキーワード)からニーズを読み取り、検索クエリに対する答えを記事コンテンツに反映させていきます。
選定するキーワードは流行に左右されるキーワードではなく、一定のユーザーが解決したいと考えている悩み(ニーズ)が反映されたキーワードのため、月間検索ボリュームが安定する傾向にあります。
コンバージョンに結びつきやすい
検索エンジンを使って検索を行うユーザーは、消費者の購買行動モデル:アイセアス(AISCEAS)の3段階目であるSearch(検索行動)に当てはまります。
ユーザーの検索行動は、受動的なAttention(認知)、Interest(興味・関心)に比べて能動的な要素が強く、サイト流入後にコンバージョンに結びつきやすい状態にあると推測できます。
したがって、ユーザーの検索クエリから記事コンテンツの作成を行うコンテンツSEOでは、流入するユーザーがコンバージョンに近い距離にいると解釈できるのです。
ブランディング効果が期待できる
自社ページの上位表示を狙って記事コンテンツを拡充することで、特定分野のキーワード群で自社ページの露出が徐々に増えていきます。
自社が運営するWebサイトの分野によっては、同業他社が検索ユーザーとしてページコンテンツを参照するケースも多く、BtoBビジネスにおいても特定分野におけるブランディング効果が期待できます。
SEO対策のデメリット
中長期的な集客施策として重要なSEO対策ですが、実施するにあたりデメリットも存在します。
- 効果が現れるまでに3ヶ月~半年かかる
- 検索アルゴリズムの変更にともない検索結果が変動する
- 検索ボリュームの大きいキーワードはジャンルによって上位表示が難しい
SEO対策は施策を実施してからすぐに効果を感じられないことも多く、自社ページが特定キーワードで上位表示されるまでに3ヶ月~半年かかることもあります。
また、SEO対策は多くの企業・個人が取り組んでいる集客施策であるだけに、検索ボリュームの大きいキーワードでは競合が多く、上位表示が非常に難しくなるケースがほとんどです。
はじめからビックキーワードを狙った記事コンテンツを作成するのではなく、軸キーワードを中心とした複合キーワード(2語以上で構成されるキーワード)で上位表示を狙っていくのが最終的なビックキーワード流入の近道となります。
効果が現れるまでに3ヶ月~半年かかる
SEO対策を行い、効果を感じ始めるまで早くても2週間~1ヶ月ほど時間がかかるケースが多いです。
また、サイトに入稿してからGoogleのクローラーが記事をインデックスし、狙ったキーワードの順位が安定するまでには2ヶ月~半年程度かかるのが一般的と言われています。
施策の効果が取り組み始めてから3ヶ月移行にしか出ないため、施策直後から効果を得たい場合はリスティング広告(検索連動型広告)などで費用を調整しながらサイト露出を図る方法もあります。
検索アルゴリズムの変更にともない検索結果が変動する
いくらリサーチを行って質の高いコンテンツを作成しても、Googleの検索アルゴリズムが更新されれば検索順位は変動せざるを得ません。
上位で安定して表示されていたキーワードが、いきなり10位外にはじき出されてしまうケースも珍しくないため、リライトや記事の書き換えが定期的に必要になるデメリットがあります。
サイト形態やジャンルによっては効果を感じにくい
検索順位は純粋なコンテンツの品質だけでは決まらず、ドメインやサイト運営者の信頼性も関係してきます。
例えばYMYLに該当するジャンルで、サービスの1次提供者ではない事業者が内部対策やコンテンツ対策だけを行っても効果を感じにくいことは往々にしてあり得ます。
効果的なSEO対策を行うためには、検索結果や検索キーワードの種別・傾向を把握した上で、同業他社が既に上位に表示されているかどうかを確認します。されているようであればリプレイスできる可能性があります。
【基本】SEO対策4つの方法
企業・個人が行うSEO対策では以下の4つの基本をおさえることが重要です。
- 1ページ1キーワードで上位表示を目指す
- ユーザビリティを向上させる
- 信頼性の高いコンテンツを作成する
- クローラビリティを向上させる
SEO対策で取り組むべき施策には内部対策だけでも多くの項目がありますが、この4つの基本をおさえるだけでもSEO評価を高めることが可能です。
SEO対策の成功はいかにユーザーファーストなWebサイトを構築するかにかかっているため、SEO対策の基本をおさえた上で専門的な施策を外部のSEO業者に委託するのがベストプラクティスといえるでしょう。
1ページ1キーワードで上位表示を目指す
SEO対策における記事コンテンツ作成は「1ページ1キーワード」が基本です。なぜなら、1つの記事に複数のキーワードを含めると、タイトルとページ内容に乖離が生まれ、検索クエリ(検索されたキーワード)に対する答えが表示されていない記事とGoogleのクローラーに判断されるからです。
検索クエリに対する答えを記載していないページはSEO評価を下げると同時に、ユーザーの検索課題をスピーディーに解決できない不名誉な記事となってしまいます。したがって、SEO対策における記事コンテンツの作成は1ページ1キーワードを守ることが重要なのです。
1ページ1キーワードを守るためには、最終的に上位表示させたいビックキーワード(検索ボリュームの大きいキーワード)を軸キーワードとして設定し、軸キーワードに連なる顕在ニーズ・潜在ニーズを複合キーワードとしてリストアップしていきます。
リストアップしたキーワードをタイトルに反映させ、タイトルから乖離しない範囲でユーザーが知りたい情報を網羅的に見出しへと落とし込んでいくことが重要です。
複合キーワードは2語・3語と連なるにつれて検索ボリュームが小さくなる傾向にあり、検索された際に自社ページが上位表示される確率が高くなります。
まずは複合キーワードで上位表示させることから始めて、徐々にビックキーワードでの流入へと施策を展開していきましょう。
ユーザビリティを向上させる
ユーザビリティとは、ユーザーがWebサイトに対して感じる使いやすさであり、ユーザーファーストなコンテンツを求めるGoogleの考え方とも親和性の高いトピックとなります。
ユーザーの使いやすさを考慮したサイトデザインや広告管理、テーマ性の高いコンテンツを継続的に発信し続けることは、ユーザビリティを高める施策として効果的です。
「ユーザーがWebサイトのどこに心地良さを感じるのか」といったUI/UXの視点でSEO対策を実施していくことが重要といえます。
信頼性の高いコンテンツを作成する
SEO評価にはWebサイトの信頼性が大きく関わってきます。記事コンテンツに使用するデータを公的機関や1次情報を公開する企業のプレスリリースから引用するなどの工夫は最低限必要な対策といえるでしょう。
また、第三者サイトからの被リンク獲得状況もSEO評価に直結するため、専門性の高い情報を日頃から発信したり、被リンクを獲得できるような記事コンテンツ(比較記事など)を作成したりする工夫が必要となります。
クローラビリティを向上させる
クローラビリティとは、Googleのクローラー巡回のしやすさを指しており、いくつかの施策を実行することでクローラビリティを向上させることができます。
例えば、WordPressのプラグインを使ってXMLサイトマップを送信したり、ページ内のHタグを最適化したりすることも、クローラビリティを向上させる施策として知られています。
SEO対策で自社ページを上位表示させるコツ
SEO対策で自社ページを上位表示させるには「継続的な分析と改善」が欠かせません。内部・外部・コンテンツいずれの対策でも共通するのは、対策後の定点観測を継続的に行わなければSEO対策におけるパフォーマンスを評価することはできないということです。
計測では「順位チェックツール」や「実際の検索結果画面」をみて、リライトを行うべきか判断します。
また、自社ページが狙ったキーワードで上位表示されない原因は記事コンテンツ以外にある場合も多く、Webサイト内の「構造」や「ページ表示速度」に影響を受けている場合があります。
Webサイト内の環境を改善する(内部対策)にはSEOの専門的な知識が必要なため、PDCAを素早く回し、効率的に施策をうちたい場合は専門の会社に委託するのが有効です。
SEO対策はプロに任せるのがおすすめ
SEO対策の基本とコツについて紹介していきましたが、今回の記事では重要なポイントをおさえただけでSEO対策の各領域における具体的な施策には言及できていません。
上述したSEO対策4つの基本をおさえるだけでもSEO効果は得られますが、中長期的な集客施策として計測・分析を行っていくにはさらなる施策が必要となります。
特に内部対策にはサイトデザインのコーディング技術やシステム改善の知識が必要不可欠であり、SEOの専門知識を有する人材に業務を担当してもらう必要があります。
SEO対策のどの領域を自社で行うかによって変化しますが、SEO対策はプロに委託するのが無難ともいえるでしょう。
記事コンテンツの拡充や、定期的な計測・分析には相当の時間と人材が必要となります。本来のコア業務に専念するためにも、SEO対策は外部のリソースを借りるのが賢明かもしれません。
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