Passage Ranking(パッセージ ランキング)Googleが英語検索で導入へ

日本時間の2021年2月12日未明、GoogleはGoogle SearchLiaison (@searchliaison) の TwitterアカウントでPassage Ranking(パッセージ ランキング)の導入をアナウンスしました。
https://twitter.com/searchliaison/status/1359928797873594368
Passage Rankingは、まず米国の英語検索で導入されます。
日本での導入時期は現時点で未定ですが、Passage Ranking(パッセージ ランキング)導入後はSEOや検索パフォーマンスに少なからず影響を与えるはずです。
Passage Ranking(パッセージ ランキング)とは?
Passage Rankingは元々GoogleがPassage Indexing(Passage-Based Indexing)として2020年10月15日に開催されたオンラインイベント「Search On 2020」で発表したものです。
今回、Passage Indexingという名称が“Passage Ranking(パッセージ ランキング)”に変更になりました。
そもそもPassage Indexingとは、Googleが導入した「ランキングシステム」のことを指します。
Passage Indexingはindex(インデックス)というワードが使用されているものの、Googleのインデックスシステムを変更するものではなく、ランキングシステムを変更するものです。
ですから、今回Passage IndexingをPassage Rankingへ変更することで、企業のSEO担当者にもその概念が浸透しやすくなったのではないでしょうか。
Googleは基本的にページ全体を評価し、検索結果を返しています。
ですが、Passage Rankingはページ全体ではなく、ページ内の一部分だけを評価して検索結果を返す仕組みです。
つまり、ページ内に埋もれていた関連性の高い「一文」が検索結果に反映されます。
Passage Ranking導入に向けた対策は必要か?
Passage Rankingの導入によって、すべての言語で検索クエリの7%が改善されると言われています。
検索クエリに対して影響があるのであれば、「何らかの対策が必要になるのでは?」と考える人もいるかもしれません。
ですが、GoogleのMartin Splitt(マーティン スプリット)氏はSEOの専門家3名とのディスカッションの中で、Passage Rankingへの対応に関して、以下のように答えています。
これは純粋な内部的変更であり、何もする必要はありません。Webサイトに変更を加える必要はなく、ページや記事、マークアップに変更を加える必要もありません。
確かにMartin氏が言うように、サイトや各ページに対する特別な変更は必要ないかもしれません。
ですが、Passage Ranking導入後はGoogle Search Consoleなどのアクセス解析ツールで、「アクセス推移」「流入クエリ」を調査し、対策を講じる必要はあるでしょう。
まとめ
今回はGoogleが情報更新したPassage Rankingについて、現時点で分かっているポイントについて紹介してきました。
繰り返しになりますが、Passage Rankingは、まず米国の英語検索で導入され、日本での導入時期は未定です。
ですが、検索結果に何らかの影響を与えるシステムであることには変わりありません。米国での影響をチェックしながら、情報が更新され次第、こちらのページでも紹介していきます。
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